第110回  高校無償化で変わる県内高校入試 <私立受験1.5倍に>

高校無償化で変わる県内高校入試

<私立受験1.5倍に>

 

新聞記事によると、興南高校(前期入試)の受験者数が751名で前年の約1.5倍となり、沖縄尚学高校(一般A入試)でも前年より増えたとのことです。

その大きな要因は、「高校無償化」「県立高校推薦入試の廃止」にあると思われます。

 この二つの変革により、今後一層、私立のニーズは高まり、合格のハードルは高くなると予想されます。加えて、そもそも私立の入試問題自体が、県立のそれよりも難易度が高いため、教科書レベルの学習だけでは歯が立たないことになるでしょう。

 少子化が進む中、全国的に公立の定員割れが問題となっています。高校無償化がそれに拍車をかけることは言うまでもありません。県内では中高一貫校への受験者数は年々増え、中学受験熱は高まる一方ですが、高校受験では開邦高校の定員割れをはじめとして、県立難関校の倍率低下が顕著になっています。

 しかし、「高校無償化」がその流れを大きく変える可能性があります。

 県外では県立の難関高を狙う受験生は、同等レベルの私立と併願するのが一般的です。そのため、問題が難しい私立に合格するには、教科書を超える学習が不可欠となってきます。結果、私立を受験することそのものが、受験生全体の学力向上に大きく寄与しているのです。

 県内では県立一本で勝負するのが普通でしたが、私立も受験する風潮が定着すれば、受験生が上を目指そうという意欲に大きな影響をもたらすことでしょう。

 屋宜塾では県外難関校や開邦高校(付加問題)対策のために、難易度の高い私立の入試問題を受験対策に取り入れてきました。現在も開邦高校の特色選抜(独自問題のテストあり)のために、私立の受験対策は継続しており、志望校合格に有効な手段であると感じています。

 沖縄でも「高校無償化」をきっかけに、県立難関校や私立高校へ果敢にチャレンジする気運が高まってくれることを強く期待しています!