第9回  家庭では何を勉強させればよいか

家庭では何を勉強させればよいか

 親が家で勉強を見ようとしても、何から手を付ければよいのかわからないことも多いと思います。実際に親が自ら考えて課題を出すのは難しいでしょう。

 一般的に考えられる家庭学習と親の関わり方について、いくつか注意点を申し上げます。

(1)子供の宿題の手伝いをする

 これが一番多いと思われますが、うまくやらないと親がただ答えを教えていることになりかねません。何ができて何ができないのかを見極め、できないことをできるまで教える必要があります。

(2)自前の問題集を買ってやらせる

 これはかなり優秀な子供でないと、やりきるのが大変です。また、目的や意図が明確でないと(例えば受験する学校のレベルや傾向に沿っている、弱点となっている問題が豊富に収録されているなど)、ただ買っただけで、本棚の肥やしになりかねません。

(3)塾のテキストを復習させる

 これが最善の家庭学習といえますが、何をいつ、どれだけさせるのかを把握しなければなりません。子供に聞けば良さそうですが、子供は自分の弱点や今やるべき課題を意外にわかっていません。

 

 そこで提案です。前回のつぶやきで『小テスト』の重要性を説きました。塾のテキストの復習は、小テストのスケジュールに則って進めるのが効率的です。

 親も子供に確認するのは、次の小テストの内容で済みます。ただし、範囲を確認してから、その例題、類題、プリントなどを復習させ、きちんとできているかを確認してあげて下さい。

 また、子供が分からない問題は、親も一緒に勉強して下さい。親が子供に指導できるようになれば、きっと子供は親を尊敬し、怖がらず「教えて下さい」と言うでしょう。

 

親は最高の家庭教師として、子供の最も心強い味方になってあげて下さい。