第83回 「集中力が続かない」

集中力が続かない

 

「子どもの集中力が続かない」というご相談がよくあります。皆さんも長時間机に向かっていても、何も頭に入ってこない、同じところを何度も行き来する、という経験はありませんか。途中で別のことが気になったり、机の上を片付け始めたり、眠くなって午睡をしてみたり・・・など。つまり、『集中力』なんてものは、長く続かないのが普通だと思います。それは子どもだって同じこと。何時間も机の前で集中させるなんて、そもそもできっこないのです。

 この時期になると屋宜塾の受験生たちは入試問題にチャレンジします。1教科あたり最長で60分。少なくとも60分間は集中力の持続が必要となります。さらに、1日で小学生なら4教科、中学生なら5教科の入試問題を解かなくてはなりません。これは大変なハードワークです。もし、大人がこれをやれば、おそらくヘトヘトになるでしょう。しかし、受験生たちは日々それをこなしています。子どもに集中力がないなんて、子どもからすれば失礼な話です。

 子どもだって面白いとなれば勝手に集中するものです。だから、ゲームだったら何時間でもやっていますよね。ただし、子どもは勉強をゲームのように面白いと感じてくれません。だからこそ、大人の方が子どもに集中させるひと工夫が必要になるのです。

 まずは次のことを試してみて下さい。そして、お子さんと一緒に集中力アップに取り組んでみましょう。

 〇 最初に何をするか、何分でするか、しっかり計画させる(計画表をつくらせる)

〇 短時間で、区切ってさせる(細かく休憩をはさむ)

〇 時間管理は保護者が行う(タイマーを使って、時間をはかる)