第88回 「WBCに学ぶ、諦めないが勝利に導く!」

「WBCに学ぶ、諦めないが勝利に導く!」

 

多くの方がWBCを通じて野球観戦を楽しまれたことでしょう。私もその一人です。特に準決勝のメキシコ戦は、テレビの前で奮い立ちました。9回裏、「5ー4」で負けている中、大谷選手が2ベースを放ち、ベース上で大きく腕を振り上げ、日本ベンチを何度も何度も鼓舞する姿は忘れられません。私もこの姿を見るまで、本音では諦めていました。その後、この大会で不振を極めていた村上選手の逆転打が生まれましたが、大谷選手の「諦めない姿勢」が勝利に導いたと言えるのではないでしょうか。

 「諦めないこと」、これはあらゆる分野で成功する人の唯一無二の共通点だと思います。受験も全くそうです。誰しも合格に至るまで、波風が立つこともなく順風満帆に行くはずがありません。何度も諦めそうになる場面がやってきます。子どもが「もうダメだ」、「どうせ合格できない」とマイナス思考に陥ったり、成績が上がらないというスランプ状態が続いたり、そんな子どもの様子を見ると、親は苛立ち不安で堪らないでしょう。しかし、本当に辛いのはお子さんです。お子さんが先に諦めてしまうならば、それは仕方がないことかもしれません。今回のWBCを観戦して諦めかけた私のように、当事者でない人間(親)が先に諦めてしまうことは、絶対に避けなければなりません。

 「親が先に諦めて、匙を投げてしまう」、これまで何度も目にしてきました。親が諦めなければ、子どもは諦めません。決して一人で戦わせてはいけません。

 『諦めるな。私もがんばるから。いっしょに合格しよう!』

お父さん、お母さん、この言葉にお子さんはきっと奮い立つはずです。