「大学入学共通テスト」と中学受験
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さて、昨年12月5日の新聞に、2020年秋から始まる『(新)大学入学共通テスト(以後、『共通テスト』と略します)』の試行問題が掲載されていました。現中3の大学受験から導入されるそうです。以前から言われていたことですが、現在のセンター試験とは趣がかなり異なり、記号問題ばかりから、記述問題を多く採り入れた形式に変わっています。センター試験は、いわゆる基礎力、暗記力、解く速さなどを鍛えればよかったのですが、『共通テスト』では、さらに思考力、表現力まで養わなければなりません。高3の夏休み頃から勉強しても、到底間に合わないでしょう。
では、この『共通テスト』にどう対処していけばよいのでしょう。実は、この『共通テスト』の入試は既に始まっています。それは、記述を重視した開邦・球陽中(県立中高一貫校)などの入試問題です。中高一貫校は高校入試がないため、早くも中学入試の段階(小6終了時点)で思考力や表現力まで問うてくるのです。
また、昭和薬科大附属中も近年、入試問題の形式を『共通テスト』寄り(記述重視)に変えています。つまり、中学受験は大学受験よりも進んでおり、記述型のトレンドは既に出来上がっているのです。だからこそ、中学受験の勉強は後の大学受験にも大きく影響してきます。そういう意味でも、今後益々、中高一貫校の人気は上がってくるのではないでしょうか。
今、世界中が競争している時代です。これからはそれなりに頑張っても、将来親と同じくらい、あるいはそれ以上の生活が約束されるという時代ではありません。あらゆるものがAI化され、30年後には今ある職業の4割近くがなくなると言う学者もいます。そんな時代でも親を超え、夢と希望が持てる「学力と気力」を我が子に身につけさせようではありませんか!