第57回 朝ドラ『エール』から心に響く台詞

朝ドラ『エール』から心に響く台詞

 NHKの朝ドラ『エール』をご覧になっていますか。本作は、「栄冠は君に輝く」や「六甲おろし」など、数々のヒット歌謡曲を生み出してきた作曲家・古関裕而氏と、妻で歌手として活躍した金子氏をモデルに描いた作品です。

 作中で主人公である裕一は、運動や武道がからきしダメで、緊張すると言葉がうまく出ず、自分の感情をうまく表現できない少年でした。それが、音楽との出会いによって、さまざまな『エール』を貰います。その中でも音楽の道へ進む大きなきっかけをつくった人物は、小学校の先生・藤堂でした。裕一の音楽の才能に気づいた藤堂は、裕一の両親に「裕一くんにはたぐいまれなる音楽の才能があります」と報告します。そして、裕一に対しては

 

「人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること。それがお前の得意なものだ。それが見つかればしがみつけ。そうすれば、道は開く」

 

と語りかけ、裕一はその言葉通りに作曲を続け、やがて学校中の評判になります。

 この藤堂先生の台詞は私の心にも響きました。すると、私と同じような感想を持った人がたくさんいるようで、ネットでも評判になったようです。

 お子さんにもこの言葉でエールを送ってみてはいかがでしょうか。私も娘にこう話をしました。最終的には、人との比較ではなく、自分が何を社会で成し遂げることができるか、それが人生で一番大事だと。