第16回  カレンダー活用術

カレンダー活用術

 子供が時間を無駄にせず、勉強・習い事・学校・遊びをうまくこなしてくれたら、親はどれだけ楽できるでしょうか。

 

 学力優秀な子供は、たいてい時間の使い方が上手です。その上、彼らは好奇心も旺盛なので、遊びや趣味の時間もちゃっかり確保しています。「四六時中勉強しないと優秀な子になれない」なんてことはありません。もっとも、そんな子供に出会ったこともありませんが…。

 

 「ダラダラするな」「勉強しろ」と苦言を呈するのに疲れていませんか?ここで一つ、子供が時間を無駄にしない方法を提案します。(これは私がわが子に実行した最も効果的な手段でした)

 

 子供専用カレンダー(1人に1枚)を作るのです。誰でも見えるところに2か月分(たとえば5月と6月分)を並べて貼って下さい。そして、次のことをカレンダーに書み込みます。

(1)塾のテストの日程や宿題の期限

(2)学校の行事や宿題の期限

(3)家庭内の行事

(4)習い事         など

 

 子供のスケジュールは思いのほか一杯になることでしょう。これらを万事つつがなくこなすためには、無駄にできる時間などありません。

 

 カレンダーを使うことによって、子供は目に見える形でスケジュールを意識させられます。そして、家族も当然そのことを無視できません。子供のスケジュールが滞っているようでは、家族も悠長に遊んでいられなくなります。

 

 その雰囲気を子供に感じさせ、「みんなに迷惑をかけたくない、もっと自由な時間を作りたい」という気持ちにさせるのです。「ちゃんとやっとけよー」の掛け声だけでは、決してうまくいきません。親がスケジュールを管理し、実行できるまで付き合ってあげることが、この方策の成功には不可欠です。

 

 やるべきことをやるべき時にやらせる。その親の信念が、子供を将来立派に自己管理できる大人へと成長させるのではないでしょうか。

 

 その訓練を是非、今から始めてみてはいかがですか。