第36回  受験がゲーム三昧の子供を救う

受験がゲーム三昧の子供を救う

 新年明けましておめでとうございます。今年が皆様にとって良い年となりますようお祈り申し上げます。

 屋宜塾の一年はまだ終わっておりません。近づく入試と3月からの新年度に向けて、慌ただしい日々を送っております。

 ところで、昨年の暮れにこのような相談を受けました。お孫さんが家族のお出かけも嫌がり、一日中家でゲーム三昧だというのです。小学校も高学年になり、これからが心配だと悩んでおられました。

 年々このように、“やりたいことしかしない”、“我慢ができない”子供たちが増えています。子供は自分専用の個室を与えられ、さらにテレビやゲーム機、パソコンにスマホとくれば、親の目を盗んでやりたい放題となります。そうこうするうちに、“やりたいことしかしない子供”が一丁上がりというわけです。

 こうならないようにするには、できるだけ早く(幼稚園に入れる前)から日常に義務(家庭学習)を取り入れなければなりません。大人にとって働くことが義務であるように、子供にとって勉強することが義務であると教えこむのです。勉強をする、宿題をする、塾に通うということは、子供にとって苦痛を伴うこともあるでしょう。しかし、それもまた我慢できる子供に育てればいいのです。

 言うまでもありませんが、子供の将来は親にとって一番の重大事です。子供を成功させるためには、ある程度の試練も必要だと思います。“苦労は買ってでもしろ”とはよく言ったものです。

 話は戻りますが、そもそも子供にゲームを買い与えたのは親ではありませんか。それなら、ゲーム三昧の子供を一方的に責める資格はありません。子供を本当にゲームから卒業させたいなら、受験をさせるくらいの大きな試練と目標が必要だと思います。