第69回 「子供に頑張らせる声かけとは」

「子供に頑張らせる声かけとは」

 

こういう話を聞いたことがあります。

 「好きな絵を描いていいよ」と言いながら、あれこれ先回りして注意をしてしまう。すると、相手は委縮して、結局何も描けなくなってしまった。

夏休みの宿題なんかで、親が思わずやってしまいそうな“あるある”ですよね。

「上手く描けたけど、この色はこう変えるともっといいんじゃない」とか

「とてもいいと思うよ。でも、少しさびしい感じがするから、これを描き加えたらもっと良くなると思うよ」

 このように、まずは子供の頑張りを褒め、その上で具体的なアドバイスをすると、子供も素直に親の言うことを受け入れてくれます。

 これは普段の勉強でも同じことです。できるだけ子供に考えさせ、子供なりの完成形をつくらせて下さい。忙しい時はなかなか難しいかもしれませんが、親があまり先回りして注意すると、子供は自分で考えることを放棄してしまいます。

 子供が「分からない」と来たら、「あと10分考えてみよう。それでも分からなかったら教えるよ」というくらいの余裕をもって、子供への声かけを考えてみてはどうでしょうか。