「ガンバレ、お父さん」
(その1)
~子供の現状を知ろう~
昨年は、「お母さんからの質問」にお答えするシリーズを何度か書かせて頂きましたが、今年は「お父さんの子供との関わり方」をテーマに考えてみたいと思います。
書店には多種多様な「子育て本」が並んでいますが、そのほとんどは「お母さん」を主たる対象としています。ならば、お父さんは子供とどう関わるべきなのか。父親向けの育児本が少ない中、私自身も父親として悩むことはありました。
しかし、幸いにも私の場合、屋宜塾の仕事を通じて「手本となるお父さん」とたくさん出会いました。一方で、その逆も然りです。これらの出会いを通じて、私なりの理想を追求し、時に自分を戒めながら、我が子や生徒たちと向き合ってきました。
一般的に父親は母親と比べて、子供と接する機会が少ないのが普通です。そのため、父親が子供の現状を正確に把握できていない場合も少なくありません。仕事が忙しく、あまり育児に協力できないとしても、日頃から子供のテストの成績、家庭学習の様子、得手不得手の教科くらいは把握しておきましょう。
もし、普段から子供の現状を把握していないならば、いざ受験、いざ進路を決定する時に、大きな問題に発展することがあります。例えば、屋宜塾の進路相談でも、子供の現状を初めて知って、いきなり頭ごなしに叱りつけたり、自分の理想を押しつけたりするお父さんがいらっしゃいます。こんな時に説教したところで、もはや何の効果もありません。子供に反発され憎まれるだけです。そして、最悪の場合は受験の結果にも悪影響を及ぼします。
まずは、普段から子供に関心を持つことです。そうすれば、子供はお父さんのアドバイスも素直に受け入れることでしょう。