「県内公立中で定期テストが廃止される」
明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。本年も皆様にとって良い年でありますようにお祈り申し上げます。
さて、沖縄タイムス(11/30付け)の一面の記事に、『定期テスト廃止の動き(県内公立中 単元テストで代替)』という見出しが躍っていました。新聞社がトップ記事に扱うということは、巷間では大きな驚きなのでしょうか。
すでに一部の中学校では、定期テストの廃止や縮小が行われていましたので、我々には目新しくもなかったのですが、それが全県に及ぶとなると話は別です。
記事には次のような利点が挙げられていました。
・一夜漬けの勉強をやめ、主体的な学びを育てる
・出題範囲の狭いテストを小まめに実施し、学習習慣を身につけさせる
・つまづきを早期に把握して指導に生かす
逆に問題としては、「席次がなくなることで進路選択に困る」という声もあるようです。
小テストは日々の復習の結果がすぐ点数に反映し、勉強の成果を実感しやすくなります。そのため、家庭学習を真面目に取り組む子どもたちが増えることでしょう。ただ一方で、小テストにも限界があります。小テストはいわゆる単元のぶつ切りです。広く単元を横断する総合的なテストにはなりえません。そういう意味では、年に数回は定期テストのような大きなテストも並行して行う必要があると思われます。
屋宜塾の中学部では、年3回は実力テスト(総合的なテスト)を実施し、小テストについては、毎週のように行っています。小テストの利点は生かしつつ、受験に向けた総合力の育成にも余念はありません。