「ある書店での親子の会話」
私は仕事柄、書店といえば、まず教育・受験関連コーナーに足を運びます。するとそこでは、親子連れの方が、問題集や参考書について、あれこれと熱心に会話する姿が見られます。先日もある書店で問題集を探していたところ、大きな声でやりとりをする親子の会話に耳を疑いました。
父:「小学生の算数は親が見ろ」って書いてあるよ。(笑)
子:えっ、お父さんが教えるの?
父:教える訳ないさー。
子:じゃあ、お母さんが教えるの?
母:教えないよー。教える訳ないさ。
父:そうさー。教えないよー。
子:・・・・・・。(しばらく沈黙)
これが世間の多数派なのでしょうか。
これまで私は、親が子供に勉強を教えることの大切さを説き、親も子供と一緒に勉強をすることを勧めてきました。そして、子供と一緒に本当に頑張っている親御さんもたくさん見てきました。それゆえ、ここまで堂々と臆面もなく、勉強の面倒はみないと宣言する親の存在は、一言で言えば、衝撃的でした。
その一方で、屋宜塾では、先日も夜遅くに「この問題を子供に教えたい。どう教えたらいいか」と職員に質問をされているお父さん(小6保護者)がいらっしゃいました。これは普通ではない、敬意を表すべきことであると改めて痛感させられました。
子供の勉強と格闘しているお父さん、お母さん、皆さんは本当に立派です!