第90回 「集中力の持続は15分まで」

「集中力の持続は15分まで」

 

「集中力は15分までしか持たない」

 ある著名な脳科学者によると、小学校低学年までの子どもならば、集中力の持続は15分が限界らしいです。確かにNHKの子ども向けの番組は、1つの話の時間が短く、飽きがこないよう工夫されている気がします。

 子どもが勉強する場合も同じことが言えます。長時間机に向かっている割には、あまりはかどっていない。ダラダラと勉強して集中していない。これは最もやってはいけない勉強の仕方です。ウルトラマンのカラータイマー(3分)ではありませんが、「子どもの活動限界は15分」と考えて、この時間をいかに集中させるか考えなければなりません。

 では、子どもたちが勉強中に最も集中する場面はいつか?

 それは間違いなく「テスト」の瞬間です。「制限時間は〇〇分、よーいスタート!」。このかけ声で明らかに集中力のスイッチが入ります。

 「宿題は終わった?まだ、終わってないの?早く終わらせて!」では、なかなかスイッチは入ってくれないでしょう。

 「宿題は3ページ?じゃあ、1ページ5分、3ページを15分で終わらせようね。よーいスタート!」と言うだけで、スイッチの入り方は変わってきます。

 15分頑張ったら休憩し、次は教科を変えて15分。まるでテストのように時間を制限し、タイマー片手にスタートの合図をして下さい。ダラダラと取り組む姿勢は大きく改善されると思います。

 今日から時間無制限のダラダラ勉強はやめて、集中力が持続する15分間ワンセットの勉強時間を意識しましょう。