「東京さんぽ2023(牧野記念庭園)」
休みを利用して、東京都練馬区立「牧野記念庭園」に行ってきました。NHKの朝ドラ「らんまん」のゆかりの地です。ドラマの主人公、植物学者牧野富太郎氏が30年余り暮らした邸宅であり、無料で一般公開されています。
牧野博士は「日本の植物学の父」として知られ、生涯に発見・命名した植物は1,500種類以上、収集した標本は約40万点、研究のために収集した書籍は約45,000冊にのぼります。この庭園には、現在も300種類以上の植物が生育しており、園内の記念館では博士の書斎や書庫も公開されています。ドラマをご覧になった方々にとってみれば、まさに博士の「聖地」といえるでしょう。
私も朝ドラを通じて博士のファンとなり、今回「聖地巡礼」に行ってきた次第です。ドラマを通じて、博士はとにかく“植物オタク”であり、ただならぬ植物愛を持った人物として描かれています。名もなき雑草たちが「何の役にも立たないもの」と揶揄される場面がありますが、博士は「役に立たんものなど一つも存在しません。どれも一生懸命生きて、皆役に立っております。その一つ一つに名をつけて、後世に記録を残したい」と舌戦します。このシーンを見てからは、私の雑草を見る目も変わりました。確かによく観察すればどれも違っていて、とても面白いものです。時にはスマホや文献で調べてみたりもしています。おかげで散歩の楽しみが一つ増えました。
博士の出身地の高知県には、彼の功績を顕彰する施設や高知県立牧野植物園があるそうです。そちらもいつか訪ねてみたいと思っています。