「反省より修正を」
親が子どもを叱る時、決まり文句となるのが「反省しなさい」です。親が反省を促し、子どもがしおらしい態度を見せれば、それで一件落着。しかしながら、テストの結果が悪いような場合、このような「反省」を繰り返したとしても、なかなか効果は上がりません。
テストの結果が悪い時、子どもの言い分は次のような感じになります。
<子どもの言い分>
・頑張ったができなかった。
・思ったより難しかった。
・勉強したところがあまり出なかった。
・ミスをしてしまった。
このような感じで、根本的な原因究明には至りません。そのため、また同じことを繰り返してしまいます。なぜ頑張ったのにできなかったのか、どうしてミスをするのか、一緒に考えてあげる必要があります。
<親の立場からチェックしてみる>
・子どもの宿題のやり方に問題はないのか。
・できなかった問題が本当にできるようになったのか。
・テスト中の見直しはどうしているのか。
このように修正点を洗い出す作業を行ってみることです。一回言ったくらいでは、簡単に直りませんので、定着するまで根気よく指摘してあげましょう。
「今日の試合の課題を修正して、良い準備をしながら、次の試合に臨みます」
これはサッカー選手の試合後のインタビューでよく聞くセリフです。常々感心しながら聞いています。アルゼンチン代表のメッシ選手ですら、昨年のワールドカップのインタビューで、「修正」と「準備」を繰り返し口にしていました。
「反省」より「修正」、そして次への「準備」を怠らないこと。そうすれば必ず結果は変わってくると思います。